金庫の置き場所は
よく考えて決めよう!



金庫の置き場所を決めるのはなかなかの難題です。セキュリティー面を考えれば人目につかない場所を選ぶほうが安心でしょう。
しかし使用する際に不便を感じるような場所では金庫を有効に使っているとは言えません。金庫は軽くても40~50kg、中には100kg以上のものもあります。重い金庫は床の補強が必要であると同時に、簡単に移動できるものではないため、最初から最適な場所を決めておく必要があります。
今回は、主に一般家庭での金庫の設置場所について考えます。


安全性を考慮した置き場所とは?

金庫を置く場所を決める際、まず考慮すべきなのは安全性です。しかし、目立たないことを優先するあまり、床下や納戸の奥まったところなど使用者自身の目も届きづらいような場所に置いてしまうと、盗難に遭っていた場合に発見が遅れてしまう可能性があります。

そこで、簡単には目につきにくいという条件を満たすと同時に、使用者が頻繁に確認できる場所を選ぶようにしてください。また、出入り口や窓から遠いところに置くことも大事なポイントです。出入り口からの距離が遠ければそれだけ持ち出すのに時間がかかり、盗み出すのが大変になるからです。さらに、金庫の使い勝手にも注意を払いましょう。金庫を壁に対して右に寄せて置いてしまうと扉の開閉がしにくくなります。
金庫の扉は90度開くだけでは不十分で、収納物をスムーズに出し入れするには180度開くよう設置する必要があります。実際に使う際のことを考えて、扉が充分に開く場所に設置するようにしましょう。


床の強度にも配慮した設置場所を選ぶ

次に、金庫の重量についても配慮しなくてはなりません。金庫の重さで床が抜けてしまったり、傷んでしまうことのないよう設置場所を考えましょう。建物の耐荷重を確認し、どれくらいの重さまでなら耐えられるのか、床の構造はどのようになっているのかを把握したうえで、金庫の設置を行います。その際、金庫の重さだけではなく、収納物の重さも含めて考えるようにしてください。

重い金庫を設置することを決め、床の強度について確認して適切な補強を行うには、住まいの施工に関わった業者に問い合わせるのが一番の方法です。加えて言うなら、金庫の持ち去りを防ぐには金庫を固定するほうがより効果的です。 その場合には壁面や床面への施行と固定作業が必要になり、業者への依頼が不可欠となります。


隠さずに見せる金庫もある

ここまでは一般的な金庫の置き場所について解説してきましたが、最近では例えばリビングにそのまま置いても違和感のないような、インテリアとしてのデザイン性に優れた金庫デザイン性に優れた金庫の検索はそのままクリックも登場しています。
解錠もテンキーや指紋照合を使用し、キーレスでスマートに行えます。毎日持って出かける車のキーや時計、アクセサリー、財布などもさっとしまっておけるイメージの金庫です。こうした目的の金庫であれば、生活空間の中の常に目に見えるところに置くことで、逆に安心感を得ることができます。
金庫の適切な置き場所は、金庫のタイプや用途によっても違ってくるということも覚えておきましょう。