安心・安全な金庫の
固定方法をご紹介します!



金庫に関わる盗難で最も多いのは「扉のこじ開け」であり、これに次いで多く急速に増加しているのが「持ち去り」です。そして持ち去りを防ぐために有効な対策のひとつに金庫の固定があります。
今回は、金庫を固定するための方法について解説します。


金庫を固定する方法って?

金庫を固定するにはいくつかの方法があります。例を挙げると金庫全体をコンクリートで埋設する方法、キャスター(底面に取り付けられている車輪)部分をコンクリートに埋め込む方法、金庫底面と床面とをホールインアンカーで固定する方法、金庫底面と鉄の敷板をボルトで固定する方法などがそれです。

ここでは中でも一般的なものとして、ホールインアンカーで床面と固定する方法と、ボルトで鉄板と固定する方法というふたつの方法をご紹介します。

【ホールインアンカーで床面と固定する方法】
ホールインアンカーとは、すでに存在するコンクリートにあとからアンカーボルトを打ち込んで固定する「後打ちアンカー」の一種です。金庫の底面に穴を開けるなどして、アンカーボルトを使って4箇所以上を床面と固定します。ただし、この方法は床面がコンクリートスラブである必要があります。

ということは、この方法を用いるにはかなり条件が限られていることになります。マンションなどの集合住宅、テナントビルなどではホールインアンカーを利用した施行自体が禁止されていることがあるので要注意です。

【ボルトで鉄板と固定する方法】
床面に固定できない場合には、それに代わるものとして重量のある鉄板(ベースボード)に金庫を固定する方法があります。
金庫と鉄板を4 箇所以上ボルトで固定することで、金庫をすぐには持ち運びができないようにします。鉄板は面積は大きいほど有効、できれば部屋のドアより大きな寸法であれば搬出を阻止する効果が期待できます。 この方法はオフィスでも住宅でも、比較的多く利用されています。


固定する作業は業者に依頼するのが確実

金庫の固定は自分で行うことも不可能ではありません。
しかし、素人作業では固定を施す場所が適切なのか、確実に固定できているのかなど不安要素が多くなるでしょう。本格的に床や鉄板に固定するとなると専門的な技術と知識が必要です。

購入時から固定することを考慮しておけば、床面や鉄板に固定できるよう作られた金庫を選択することもできます。既に所有している金庫を固定したい場合は、お見積もりをご依頼ください。住宅やオフィスの状況に合わせて、最適な固定方法をご提案いたします。


金庫を固定して防犯性能をアップ

このように金庫を固定することで金庫の防犯性能は格段に高まります。金庫自体の性能をチェックすることも大事ですが、その金庫をいかにして固定することができるのかについても考えてみてください。
また、固定と同時に金庫にアラーム装置を取り付ければ、さらに防犯性能を高めることができます。金庫のセキュリティーを向上させるために必要なのは二重三重の対策を施すこと……と覚えておきましょう。