あなたの貴重品をしっかり守ろう!
金庫の防盗性能



どんなに頑丈な金庫でも、時間と労力を掛ければ収納物を盗まれてしまう可能性があります。そこで重要になるのは、防盗性能。一定の試験を突破したものであれば、空き巣などの被害に遭うリスクを軽減することができます。今回は金庫の防盗性能についてご紹介します。


防盗試験の内容は?

日セフ連(日本セーフ・ファニチュア共同組合連合会)では、金庫の防盗試験を実施しています。一定基準に合格したものは、TSグレード(扉こじ開け試験)、TLグレード(耐工具試験)、TRTLグレード(耐溶断・耐工具試験)といった分類ごとに性能マークの表示が許可されます。
試験の流れとしては、まず金庫の設計図を事前に第三者試験機関に提出します。その設計図を元に、試験機関で製品の弱点が検討されます。その後、実物の金庫を準備した上で規定の工具を用いた性能検査を実施します。この試験に一定時間耐えた金庫は、防盗性能試験に合格した商品として販売できる仕組みになっています。


錠前の種類

金庫の錠前がどんな種類であるかは、防盗性能の一つの目安になります。金庫は、シリンダー式とダイヤル式を組み合わせた二重ロック方式が一般的です。その他にも暗証番号を入力するテンキーや、オーナー自身が鍵となる生体認証式など、さまざまな特長を持った方式によるものも販売されています。

【主なロック方式の種類】
シリンダー式、ダイヤル式、テンキー式、マグロック式、指紋照合式、静脈認証式、顔認証式、ICカード式、ICタグ式


警報装置付きの金庫

扉の裏側に警報装置が付いている金庫があります。持ち去ろうとしたり無理に破壊しようとすると、衝撃や傾きを感知して90~110dB(犬の大きな鳴き声~電車通過時のガード下の音量)のアラーム音を発生させます。


耐破壊性能とは

金庫破りで最も多い犯行件数は、バールの様なもので扉をこじ開ける短時間でおこなう破壊行為です。この犯行を想定して、扉のすき間を強化し破壊行為に15分間耐える試験を行います。
空き巣など短時間での破壊が困難になり、高い確率で盗難被害に遭いません。


金庫の重さも重要な指標

空き巣による持ち去りを考えると、軽量な金庫は心もとなくなります。防盗性能を考慮するのであれば、できれば100kg以上のものを使用しましょう。


防盗性能を金庫選びの基準に

防盗性能は、金庫を選ぶ上で大切な基準の一つと言えます。日セフ連の防盗性能マークを目安にするのが分かりやすいでしょう。
さらに、収納物の価値に合わせて金庫の重さも考慮し、最適な金庫を選ぶようにしましょう。